歯磨きをしたのに、口の中がヌルヌルしたり、粘り気を感じたりするのは、紛れもなくプラークコントロールが出来ていない状態と言えるでしょう。歯磨きもしているし、定期的に歯科検診もし、歯医者さんに教えられたことを守っているはずなのにどうしてプラークは発生してしまうのでしょうか?これは、そもそもセルフケアでの完璧なプラークコントロールは望めないと言うこともありますが、歯医者さんで歯を洗浄したり、徹底的に歯磨きをしても、それは結局一時的な効果しか得られないと言えるのではないでしょうか。食事は毎日のことで、食べればまたすぐ口内は汚れていきます。そのため、セルフケアで口内の細菌活動を抑えることが重要と考えられています。人間には、もともと備わっているとされる「自然治癒能力」があり、それは主に、コラーゲンの働きによるものであると考えられています。コラーゲンなどの再生により傷口がふさがったりと言う効果が表れていると言われています。口の中でも同様に考えられるでしょう。しかし、口の中で炎症が起こっていると、その再生されたコラーゲンが溶かされてしまうそうです。私たちの口の中では常に、コラーゲンが再生しては溶かされ、再生しては溶かされということが繰り返し起きていると言うのです。歯周病の進行などは、コラーゲンの再生が追いついていない状態を指すようです。コラーゲンの再生を助けるにはプラークを除去するほかありません。しかし、磨くことではなく、殺菌作用の方が効果的であると言うことがわかってきました。つまり、歯を磨くことよりも、歯磨きによって唾液の分泌を活性化することに重点を置くことがポイントであると言う訳です。真の歯磨きは、磨くよりも唾液の分泌促進。そのためには長時間歯ブラシをくわえているだけでも効果があると言われています。