日本の歯医者さんは、政府と協力して、ある政策を行っていると言われています。これは、高齢者になっても20本以上、自分の歯を維持して行こうという活動であり、一生自分の歯を大切にして行こうというスローガンのもと進められているということをご存知でしょうか?生涯自分の歯で食事を楽しむことは、健康面でも何よりの楽しみになると考えられるでしょう。しかし、その反面、技術の進歩や、美容面での歯科療法などの影響で、実際には簡単に歯を抜いてしまう治療というものが広まってしまっている現実もあるようです。これは一体どういうことでしょう?本来、歯医者さんのモットーは「歯の延命」であるはずなのに、整形や、歯医者さん側の経済的理由のために「最新医療」を利用してしまうという事例が多く見られるようになっていると言えるのではないでしょうか。「歯の延命」を考えた時、果たしてインプラントやアタッチメント、審美歯科というものは「最新医療」と呼んでも良いのでしょうか。歯医者さんというのは、単なる修理屋ではなく、その時だけ症状を消せば良いというものではないはずです。「歯を長く残す方法」を考え、患者さんと実践していくことこそ歯医者さんの使命と言えるのではないでしょうか。私たちは医療従事者というだけで、その人たちの言葉を疑うことがほとんどないのが現状なのではないでしょうか。しかし、このように「使命」から外れてしまった考え方をもつ歯医者さんも増えてきた現代、その歯医者さんが悪なのではなく、その歯医者さんを選んでしまった自分の責任であると言われるのが現実でしょう。高い志を持って、共に治療を続けて行ける歯医者さんを見極めることもセルフコントロールと言われる時代なのかもしれません。