学童期は、小学校に就学している時期を指し、年齢でいうと6歳~12歳に該当します。この時期には、乳歯が永久に生え替わっていく時期であり、将来的な歯並びやあごが決定していく大事な時期です。また、前歯で食べ物を噛み切ることで「自分で食べられる一口の量」を学んでいく時期とも言われており、大き目の食べ物を与えることも必要になります。学童期にさまざまな料理に振れることで、今後の人生の味覚も決定されていくそうです。
低学年の頃には、食べ物を噛むことや、すりつぶす力が上がります。この時期には、特に硬いものや弾力のあるものを噛んで、顎の力を鍛えていかなければなりません。また、生え替わりがあるということは歯が少なくなっている状態ですので、当然ながら噛む能力が低下しています。食事時間を長めに設定するなどして、食べにくくとも焦らせないよう食事を行いましょう。
年齢が上がるにつれて、買い食いなどで食べ物を選べるようになっていきます。スナック類やファストフードの摂取も増える時期ですので、カルシウム不足になる児童も多いと言われています。骨が急に伸びる年齢ですので、カルシウムなどの栄養素は大人と比べても多く必要です。カルシウムが含まれる食べ物や飲み物を摂取すること、同時に吸収を上げるためにビタミンCやクエン酸などの栄養素を摂ることが必要です。他にも、歯肉炎など歯茎のトラブルも、低年齢化が進んでいます。正しい食べ方や栄養の摂り方はもちろん、歯磨きにもきちんと気を遣う必要があります。
永久歯は、一生使う大切な歯です。骨が急激に伸びる時期は、特にしっかりとした食事とケアを心掛けましょう。生活習慣が乱れやすい時期にもなりますので、睡眠も確保できるよう親が指導をしていく必要があります。