「肺炎は老人の友」などと言われても、ピンとこない方は、老人施設などで、亡くなる方の多くの原因が、「肺炎」である事実を知る機会が、これまでになかったのかもしれません。
おそらくは、介護施設などで、働くスタッフの皆さんや、病院などの医療現場を職場とするような皆さんは、そのような事実は周知であるかもしれませんが、高齢者が無くなる原因である肺炎には、「非誤嚥性肺炎」と「誤嚥性肺炎」に分ける事ができるのです。それぞれの違いをお話しますと、「誤嚥性肺炎」は、食べ物の飲み込みなどに問題がある高齢者が、誤って、飲み物や食事の際の食べものを、食堂ではなく、気管側に送り込んでしまい、その際に飲み物や食べ物と一緒に「細菌」が入り込んでしまうと、肺まで到達する事で肺炎を起こしてしまう状況を言うようです。
また、「非誤嚥性肺炎」は、誤嚥による肺炎の発生ではない事を示しているようです。高齢者にとって、誤嚥は、当たり前であると考えている方々に、歯科でのケアや訓練などを行う事で、誤嚥の予防となるような取り組みがあることを知って頂ければと思います。歯科などの専門的なケアだけでなく、ご家庭や施設などで、介護を行う人々が、介助しながら、お口のケアや訓練を行う事も可能でありますが、そのようなケアプラスα、歯科クリニックなどで、定期的にケア&訓練を行う事で、誤嚥に対する予防性が設けられるようです。