脳血管障害の後遺症などによる麻痺などの運動障害や関節リウマチなどにより、歯ブラシを上手に使えない人には残存機能を活用して、自立したブラッシングが出来るように、改良された歯ブラシも販売されているようです。義歯の清掃についても片手のみでの清掃、または患側でも持ちやすいように形態を工夫されています。洗浄効果は十分とは言い切れないが、残存機能の維持、機能回復を目指す観点から本人による清掃には大きな意義があると言えるでしょう。歯ブラシの改良にあたっては、太さや形態、重量は個人差を考慮し、使用する材料にも配慮が必要となってくるでしょう。握力が弱い場合は柄を太くすると持ちやすくなり、力もいれやすくなります。腕が上がらないなど、口腔に歯ブラシ届かない場合は柄を長くすると良いでしょう。