甘いものを食べると虫歯になる、ということはよく言われている事だ。しかし、なぜ虫歯になるのだろうか。確かに、砂糖は虫歯をつくる原因となるが、それが、どうして虫歯の原因になるのかを、きちんと知っている人は、案外少ないのではないだろうか。本来、甘いものだけで虫歯になることは少ない。歯・虫歯菌・砂糖の条件が3つ揃うと、砂糖を餌とする虫歯菌が酸を作り出して、歯の表面の硬いエナメル質を溶かし始める。これが虫歯の始まりとなる。また、現在では、この3つの条件に時間が加えられている。
虫歯で歯に穴があいてしまった場合、自然治癒の期待はできないようだ。原則としては虫歯になった部分を削って補修しなければならなくなってしまう。歯科医に行くと、虫歯の状態の事を記号の様な呼び方で表現しているが、意味が分かれば、その重大さに気づく事があるかもしれない。
虫歯の状態はC0・C1・C2・C3・C4という段階がある。C0は極初期段階の虫歯で、表面のエナメル質が白濁色になり、透明感が無くなっている状態。C1は虫歯の初期段階である。痛みは出ないが、エナメル質が少し溶けた状態であり、この段階で治しておく必要がある。C2は虫歯が象牙質にまで進行した状態で、冷たい水や甘い物がしみるようになり、痛みが出てくる段階である。この段階では早く治すことが肝心だ。C3にはPul(歯髄炎)とPer(歯根髄炎)があり虫歯が神経まで進んでいるので、痛みが激しくなり、神経を抜いて根を治療することが必要だ。C3Perとは根の先に病気があり、消毒を繰り返す必要がある。C4は虫歯が進んで歯冠部がほとんど残っていない状態である。腫れたり、痛んだりするが、神経が死んでいれば痛みは感じない。顎の炎症を起す場合があるので、抜歯することになってしまう。
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虫歯の治療 その1
投稿日:2019年1月15日 更新日:
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