虫歯になったわけでもないのに、冷たいお水や風が当たると歯にしみてきたり、歯磨きの際に歯ブラシなどで触ると痛いとおもってしまったりする症状を、知覚過敏とよぶ。
歯の最も表面側の層にある「エナメル質」というのは、削っても痛みを感じてしまうなんてことはない。
そして「象牙質」というのはさらにその内側にあって、こすったりだとか触れたりだとかした場合に、その刺激はさらに内側の神経に伝達されて、歯は痛みを感じる。
にもかかわらず、通常の場合に象牙質が痛さを感じないのは、エナメル質に覆われているからだ。エナメル質におおわれた上からでも冷たいなにかが当たった場合などだと、内部の象牙質に温度が伝わって、歯が痛さを感じてしまうことだってありうる。当然のことだが象牙質が外に出てきた場合は、刺激などが神経に伝達されることが起きやすくなることから、知覚過敏になってしまう。
象牙質の部分が刺激を内部の神経にまで伝えるのは、象牙質の中に大量の管状の構造物が存在することによる。この隙間は加齢といった原因などにより、少しずつふさがってくることがある。この場合は知覚過敏が起きづらくなる。よって象牙質の部分が露出している時には必しも知覚過敏が発症するというわけではないのだ。
歯磨きの方法が悪いと歯茎が痩せ、歯根部のセメント質が露出してくる。歯茎から出ている歯冠部はエナメル質に覆われているが、歯根部はそんなふうにはできていないために、冷たいお水や風が当たるとしみたり、痛さを感じたりする。よって知覚過敏の保険治療では、表面をコーティングする材料を使うといいようだ。コーティングにより痛みを感じにくくすることが可能となるからである。虫歯の範囲があまり大きくなければ、治療は保険でかなりきれいに治せる。しかし、数年ほどで変色する可能性がある。
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投稿日:2019年2月26日 更新日:
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