前歯は、だいたい側面から虫歯になるものであり、これは、デンタルフロスの使い方が足りないからなるのである。デンタルフロスは、歯ブラシの毛先が届きにくい歯と歯の間の清掃に使うものだ。この場合、虫歯の部分を削って樹脂を詰める治療を行う。
前歯で虫歯がかなり進んでいる場合の治療では、神経を取ることがある。前歯は、奥歯ほど力がかからないので、力がかからない分だけ奥歯より前歯のほうが長持ちする。そして、神経を取り、治療したところに樹脂を詰める治療も保険が適用できる。ただし、注意することがある。神経を取った前歯のあちこちに、保険で樹指を詰める治療はしない方がよい 。
奥歯には、山のようにせり上がった部分と谷のようにくぼんだ部分がある。上下の歯の山の部分と谷の部分がうまく岐み合って、細かいものや硬いものが咀嚼できるようになっている。ただ、この谷の部分は食べ物カスもたまりやすく、虫歯になりやすい場所だ。虫歯になったら、削って樹脂を詰める治療が行われる。また、奥歯に過大な力がかかり、歯の付け根にひびが入ることがある。
そして、そこを乱暴に磨くと、すり減って窪むことがある。これは、くさび状欠損 (WSD)と呼ばれている。この場合も、樹脂を詰める治療を行う。いずれにしても、この治療は保険で治療できる。ただ、奥歯には、前歯の5倍の力がかかるので、その力に加えて樹脂は劣化が早いため、持ちが悪いといわれている。なお、奥歯の側面の横の歯と接している部分に保険で樹脂を詰める治療は勧められない。ガサガサになることで横の歯が虫歯になってしまうことがあるからだ。
奥歯の溝の部分や横の歯と接する隣接面の虫歯は、虫歯の好発部位である。ここが虫歯になった場合、治療法は小さな金属の詰め物が良いだろう。
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投稿日:2019年3月5日 更新日:
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