小さな虫歯は樹脂を詰めるだけでいいが、虫歯が大きくなると、冠をかぶせなければならなくなる場合がある。それは、形を修復し治療を長持ちさせるためだ。前歯には、保険で白い樹脂の冠をかぶせることができる。ただし、数年経つと樹脂の色が変わるため、取り替える必要がある。また、付け根の金属色も目立ってくる。自費であれば、色が変わらないセラミック系も選べ、冠もより長持ちするものが使える。
虫歯が大きくなった場合、元通りに形を回復するため、歯に冠をかぶせる処置をすることになる。生きている奥歯に冠をかぶせる治療では、保険でできる処理は金パラの冠をかぶせることだ。世界的にはあまりレベルの高い金属ではないが、保険が利く冠としては、適用の範囲内のものである。もちろん嫌な人は自費でセラミックなどにすることができる。
根の治療は、いわゆる神経を抜く治療である。歯をそれ以上悪くしないために、神経はなるべく取らないほうがいい。神経を取ると、歯の寿命は一気に短くなる。その後は急激に劣化するし、割れやすくなってしまう。力がかかる奥歯においては、寿命は大分短くなってしまうと考えられる。
神経を取るべきか、取らずにおくべきかの判断は難しいところではある。よほど痛みやしみがひどい場合以外、取らないほうが良いだろう。神経を取るのは最終段階でとっておくべきだ。神経を取った後、歯の寿命をもたせられるだけもたせるようにはするはずだが、もたなくなったら抜歯しかない。神経を取らずに治療したら、当初しみたりするが、数週間でたいていは治まる。もし痛みが治まらなかったり、少しぐらいしみたりしても、神経はなるべく取らないほうが良い。以前は、神経のところまで虫歯が進むと、その歯を抜くしか方法はなかったが、現在は根の治療でとりあえず歯を救うことができる。
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保険でする歯科治療 その4
投稿日:2019年3月12日 更新日:
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