20歳から40歳、50歳前後(老化が始まるまで)までは成人期と呼ばれています。中でも40歳からは老化に伴い身体能力が低下していくと言われているそうです。口内の変化としては、虫歯や歯周関係の疾患が見られます。他にも、親知らずの障害や、噛み合わせや顎関節症などが増加の傾向にあるそうです。個人差はもちろんですが、今までのオーラルケアの結果が出てきますので、自ら口腔内の健康に対する関心を特に高める必要があります。また、女性が妊娠すると大がかりな歯科治療が難しくなりますし、年齢と共に体力も低下してきますので、早めの治療を行うべきです。かかりつけの歯科医で定期検診を受けるなどして、正しいオーラルケアを学んでいきましょう。
成人期は、仕事などで生活習慣が不規則になりやすい時期です。歯磨きがしにくい環境であること、生活時間が狂ってしまう仕事時間であること、飲み会などでアルコールや脂ものなどを多く摂取する機会が多いことなど、生活習慣を正すことは難しいとされています。さらに短時間でよく噛まずに飲み込む習慣がある場合や、大きなストレスを感じている場合には唾液の分泌量が減り、口内トラブルのリスクが高まります。
普段の食事では、減塩や減脂肪を心掛け、ビタミンや食物繊維、カルシウムなどを意識的に摂取しましょう。特にゴボウやレンコンなどは食物繊維を含んでおり、硬めの食材となっています。噛む回数も増やすことで唾液が増加し、歯垢の除去や歯茎の健康に繋がります。成人期は仕事の兼ね合いなどで、どうしても自分の時間が取りづらくなっています。しかし、健康は一生ものです。一度生活習慣や食生活を見直す機会を設け、手遅れにならないうちに歯科で健診を行いましょう。