虫歯患者はほとんど減っているにも関わらず、歯科医院の数は約6万8千軒と、コンビニエンスストアの約5万4千軒よりもはるかに多いのです。患者に対して歯科医院が多すぎると、確かに経営は厳しくなりますよね。
しかしながら、安易に決めつけるのは早計であり、歯科医師数には地域差という物が存在します。患者に対して歯科医師が多いのは東京都をはじめとする大都市や歯科大学のある地域。それでも、自費診療が中心か保険診療が中心かで経営内容は違ってきます。
意外と知られていませんが、保険診療を行いながらも自費診療を中心にしている歯科医院があり、なかには保険診療を一切しないという所もあるのです。自費診療は保険診療と治療内容が異なり、その分高額な治療費が発生するのが一般的です。
自費診療が多いのはやはり東京をはじめとした全国の大都市です。人件費やテナント料などによって違いますが、1日25人程度の患者さんを診療していけば約12年で初年度の借金が返済できるような計算になるようです。そこから新しい機材を順次購入していくと借金は続いていく事になります。